長時間座っているとお尻が痛い
立ち上がる時に痛みが走る
お尻から足にかけてしびれる
階段の昇り降りがつらい
夜中に痛みで目が覚める
梨状筋症候群に対する当院の考え
梨状筋症候群は、お尻の奥深くにある「梨状筋」という筋肉が硬くなってしまうことで、その近くを通る坐骨神経を圧迫することで起こる、痛みと神経症状のことを指します。
現代社会では、長時間のデスクワークや車の運転など、座った姿勢を続ける時間が増えています。この座位姿勢が長時間続くと、股関節が屈曲した状態で固定され、梨状筋が短縮して硬くなってしまいます。
さらに、座り続けることで骨盤が後ろに傾くため、もともと梨状筋の近くを通っている坐骨神経への圧迫がより強くなってしまうのです。
また、座位時間の増加により、お尻の大きな筋肉である大臀筋が弱くなることで、相対的に梨状筋への負担が増加し、さらなる筋緊張を招くという悪循環も生まれます。
当院では、この根本的なメカニズムを踏まえ、硬くなった梨状筋を的確にほぐすとともに、骨盤の位置を正常に戻し、弱くなった筋肉の機能回復を図ることで、症状の根本的な改善を目指しています。
梨状筋症候群を放っておくとどうなるのか
梨状筋症候群を放置してしまうと、日常生活に深刻な影響を及ぼすようになります。
仕事への影響
デスクワーク中の痛みやしびれが悪化し、集中力の低下や作業効率の著しい低下を招きます。会議や長時間の作業が困難になり、職場でのパフォーマンスに大きな支障をきたすようになります。
家事・育児への影響
立ったり座ったりの動作が痛みで困難になり、掃除や洗濯などの基本的な家事が思うようにできなくなります。また、お子様を抱っこしたり、低い位置での作業が辛くなるため、育児にも大きな負担を感じるようになります。
睡眠への影響
夜間の痛みやしびれにより熟睡できなくなり、慢性的な睡眠不足に陥ります。これにより日中の疲労感が増し、さらに症状が悪化するという悪循環に陥ってしまいます。
外出・趣味への影響
歩行時の痛みやしびれにより、買い物や散歩などの外出が億劫になります。スポーツや趣味活動も制限され、生活の質(QOL)が大幅に低下してしまいます。
梨状筋症候群の改善方法
梨状筋症候群の症状を改善するためには、まず原因となっている「梨状筋」を緩める必要があります。
しかし、梨状筋を効果的に緩めるためには、解剖学的に関連している他の要素にもアプローチする必要があります。
骨盤のゆがみを整える
梨状筋は骨盤の仙骨から大腿骨に付着しているため、骨盤にゆがみがあると筋肉は正常な長さを保つことができません。特に仙腸関節の動きが悪くなると、梨状筋への負担が増加し続けてしまいます。まず骨盤のアライメントを正常に戻すことで、梨状筋が本来の機能を発揮できる環境を整えます。
周辺の筋肉へのアプローチ
梨状筋は単独で働くのではなく、大臀筋や中臀筋、腸腰筋などの股関節周囲筋と連携して機能しています。これらの筋肉に硬さや弱さがあると、梨状筋への負担が代償的に増加してしまいます。そのため、股関節周囲の筋肉全体のバランスを整えることが、梨状筋の緊張を根本的に解消するために不可欠なのです。
当院では、このような解剖学的な関連性を踏まえた総合的なアプローチにより、症状の根本改善を図っています。
梨状筋症候群の改善に効果的な当院の施術メニューは?
梨状筋症候群の改善には、当院の「骨格矯正」と「骨盤リリース」が特に効果的です。
骨格矯正
骨盤や脊柱の歪みを取り除き、骨格のアライメントを整えることで姿勢を改善する施術です。梨状筋症候群の根本原因である骨盤の後傾や脊柱のカーブ異常を正すことで、梨状筋への負担を軽減し、坐骨神経の圧迫を解除します。正しい骨格の位置に戻すことで、筋肉が本来の機能を発揮できる環境を整えます。
骨盤リリース
骨盤周りの筋肉を緩めることで、骨盤周りのお悩みにアプローチする施術です。坐骨神経痛や腰痛、反り腰に効果的で、梨状筋症候群の改善にも大変有効です。硬くなった梨状筋はもちろん、大臀筋や腸腰筋などの関連筋群を総合的に緩めることで、坐骨神経への圧迫を根本から解決します。
この2つの施術を組み合わせることで、構造的な問題と筋肉の問題の両方にアプローチし、梨状筋症候群の症状を効果的に改善していきます。
施術を受けるとどう楽になるのか
痛みの軽減
硬くなった梨状筋が緩み、坐骨神経への圧迫が解除されることで、お尻の奥の痛みや太ももの裏のしびれが軽減されます。骨盤の位置が正常に戻ることで、神経の通り道が広がり、電気が走るような痛みも和らいでいきます。また、関連筋群の緊張も同時に緩むため、腰痛や股関節周囲の違和感も改善されます。
動作の改善
骨格のアライメントが整うことで、立ち上がりや座る動作がスムーズになります。階段の昇り降りで感じていた痛みが軽減し、長時間の歩行も楽になります。デスクワーク中の姿勢も安定し、同じ姿勢を保つことが苦痛でなくなります。寝返りもスムーズにできるようになり、夜間の痛みで目覚めることも少なくなります。
これらの改善により、日常生活の質が大幅に向上し、仕事や家事、趣味活動にも積極的に取り組めるようになります。
改善するために必要な施術頻度は?
梨状筋症候群の改善には、段階的なアプローチが重要です。当院では以下のような改善プロセスを考えています。
3か月:軽度変化期
施術により硬くなった梨状筋や関連筋群が緩み始め、痛みやしびれに軽度の変化が現れる時期です。骨盤の位置も少しずつ整い始めます。
6か月:症状改善期
骨格のアライメントが安定し、坐骨神経への圧迫が大幅に軽減される時期です。日常生活での痛みやしびれが明らかに改善し、動作も楽になってきます。
12か月:脳定着期
正しい骨格の位置や筋肉の状態が脳に定着し、症状の再発リスクが大幅に減少する時期です。良い姿勢や動作パターンが自然と身につき、根本的な改善が完成します。
患者様の症状の程度や生活スタイルに合わせて、最適な通院頻度をご提案いたします。しっかりと改善するためには継続的なケアが重要になります。