Q.猫背ってどういう状態ですか?
A.猫背は背骨の中で胸椎の区間の後弯が過剰になっており場合によっては腰椎まで後弯している状態です。元々人間の背中は軽度後弯しているのが正常ですが、それを逸脱して大きく後弯しており腰椎まで後弯している場合は骨盤の傾きも後傾している姿勢を指します。
本来であれば胸椎は可動性(動きやすさ)がないといけない部分ですが、猫背の状態が続くと可動性を失ってしまい、胸椎の可動性を補うため、本来あまり動いてはいけない下部頸椎、腰椎が過剰に動いてしまい筋肉に負担をかけて腰痛、肩こりを引き起こします。
他にもインナーマッスルの低下により姿勢が保持されなくなり、猫背の状態になりやすくなります。
猫背は自覚している方は多いですが放置されがちの状態ですので放置しすぎた結果四十肩、五十肩、ぎっくり腰になるケースも少なくありません。
特に、大山や下板橋、板橋区役所近辺にご住まいの方は池袋が近いこともあり、出社在宅ともにデスクワークの方が多く、猫背の方が多い印象です。
Q.反り腰ってどういう状態ですか?
A.反り腰は背骨の中で腰椎の区間の前弯が過剰になっている状態です。元々人間の腰は軽度前弯しているのが正常ですが、それを逸脱して大きく前弯しておりそれに伴い骨盤の傾きも前傾している姿勢を指します。
原因として猫背の状態が続き、胸椎の可動性が低下し、猫背の姿勢から正すときに本来あまり動いてはいけない腰椎が過剰にうごいてしまうことで反り腰になります。なので基本は猫背と並行して起きる状態です。
他にも猫背同様インナーマッスルの低下でも反り腰は起こります。
産後の方にも多い症状で主に腰痛を引き起こします。
Q.正しい姿勢はどういう姿勢を指しますか?
A.頚椎前弯→胸椎軽度後弯→腰椎軽度前弯→仙椎軽度後弯という形が望ましい形になります。立った状態で身体を横から見た際に、耳孔、肩の先端(肩峰)、股関節の中心(大転子)、くるぶしを地面から直角に一直線を引ける姿勢が見た目の目安になります。
そのような状態であれば筋肉だけでなく骨格レベルでお身体を支えられるようになるので、日常生活や仕事中の負担が減り、肩こりや腰痛、ぎっくり腰や四十肩五十肩のような疾患の予防につながります。
Q.猫背と反り腰に関連性はありますか?
A.あります。反り腰のみ起こっている姿勢だと頭の位置が後ろになり過ぎて目線が上を向いてしまうので前方を見れるようにするために背中を曲げていきます。この様になると猫背と反り腰が同時に起こります。
デスクワークの方に多く、当院近辺だと特に板橋区役所、大山、下板橋近辺にご住まいの方は猫背、反り腰がどちらとも起こっている方が多くいらっしゃる印象です。
Q.普段姿勢をよくする場合気にしたほうがいいことはありますか?
A.過剰に胸を張ろうとしないこと。胸を張るような姿勢はいい姿勢を作るうえで大事ですが、意識しすぎるとそのまま反り腰を引き起こします。なので姿勢を良くと思った場合、まず力を抜いてリラックスします。そこから少しお腹をへこませるイメージでへその少し下に力を入れ、そのままつま先立ちをして深呼吸をしながらゆっくり踵をおろしてください。それがいい姿勢に近い姿勢で立ててる状態ですのでそれをキープするイメージをつけましょう。
Q.反り腰を治すのに有効な手段はありますか?
A.反り腰は腰が反って前に出過ぎている状態なので腹筋と体を支えるインナーマッスルを鍛えてあげることで改善がしやすくなります。あとは臀部や大腿部のストレッチも有効です。それらの柔軟性が上がることによって伸びる縮むが正常に出来るようになり、伸びて張り詰める、縮んで固まるというのが起こりにくくなります。また日常生活でのズレが出にくくなるため、反り腰が再発することも少なくなります。
Q.猫背を治すのに有効な手段はありますか?
A.猫背は肩が前に丸まっている、首が前に倒れている、背中が後ろに飛び出し過ぎているというのがあるので、背中周りの筋肉を緩めるストレッチ、肩回りの可動域の増加、肩甲骨周囲の筋力の強化をすることで丸くなるのを抑え後ろへの過剰な突出を改善することが出来ます。
何をしたらわからくなる場合は普段の姿勢から逆の動きを取り入れましょう。
また反り腰と同じように、柔軟性が上がることによって伸びる縮むが正常に出来るようになり、伸びて張り詰める、縮んで固まるというのが起こりにくくなります。また日常生活でのズレが出にくくなるため、猫背になりにくくなります。
Q.猫背や反り腰が続くとどんな病気になりやすいですか?
A.反り腰が強くなると、軽いものでは慢性的な腰痛があり、酷くなってくると脊柱管狭窄症、腰部ヘルニア、下肢の痺れや感覚消失などが危険性としてあげられます。
猫背が強くなると、日常生活における肩や首のコリや腰痛があり、酷くなってくると頭痛や目眩が挙げられ頸部に影響が出て来るとストレートネックや頸部ヘルニアなどが危険性としてあげられます。
初めは軽い腰痛、肩こりで日常生活に支障がないため、放置しがちの状態ですが放置を続けていると筋肉、関節共に限界を迎えぎっくり腰、四十肩五十肩、腰部や頚部のヘルニアの疾患に陥ることも少なくありません。
Q.反り腰になる原因はなんですか?
A.まず筋肉のバランスの崩れ(特に背部下部~臀部)挙げられます。具体的に、腹筋が弱く背筋が強い状態になると反り腰が起こりやすい状態といえます。次に体重の増加や妊娠などによる腹部前方の重みの増加です。前に引っ張られるような形になり腰の反りがきつくなりこれも反り腰の要因になります。あとは、ヒールなどの靴を履き生活していると前方に倒れる重心を支えるために身体を反らせバランスを保とうとするのでリスクを高めます。
Q.猫背になる原因は何ですか
A.まず筋肉のバランスの崩れ(特に頸部~背部)が挙げられます。具体的に、視線が斜め下方向に固定される、腕を身体前方に出して作業をする、書き物などで凝視するような姿勢をとるなどが挙げられます。ストレートネックなども併発することが多く、背中側の筋肉が伸ばされる状態が長い時間ある方もリスクが高くなります。
特にデスクワークの方に多く座り姿勢が長時間続くと猫背になりやすいです。