
長時間歩くと足の裏が痛い
足が疲れやすくすぐ休憩したくなる
立ち仕事で足の裏がだるい
夕方になると足がむくむ
靴が合わなくて足が痛くなる
偏平足に対する当院の考え

偏平足は足のアーチ構造の崩れと全身の姿勢バランスの問題が組み合わさって起こると当院では考えています。
足の裏には本来、土踏まず(内側縦アーチ)、外側縦アーチ、横アーチという3つのアーチ構造があり、これらが体重を分散し、歩行時の衝撃を吸収するクッションの役割を果たしています。
しかし、足底筋の弱化や不適切な体重のかけ方により、このアーチが崩れて平らになってしまうのが偏平足です。
特に重要なのは足のアーチの崩れが単独で起こるのではなく、全身の姿勢バランスと密接に関連していることです。骨盤の傾きや下肢のアライメント(O脚・X脚など)の問題があると、足への体重のかかり方が偏り、内側に過度な負荷がかかります。この状態が続くことで、足のアーチを支える筋肉や靭帯に過剰な負担がかかり、徐々にアーチが潰れていってしまうのです。
また、偏平足になると足のクッション機能が低下するため、その衝撃が膝や腰にまで伝わり、膝痛や腰痛といった二次的な問題も引き起こします。
全身の姿勢バランスの崩れが足への負担を増やし、アーチ構造を崩壊させるというメカニズムが偏平足の本質になります。
偏平足を放っておくとどうなるのか

偏平足を放置してしまうと、症状の悪化とともに、身体の他の部位にも深刻な影響が及びます。
症状の悪化・慢性化
最初は長時間歩いた時だけの足の疲れや軽い痛み程度だった症状も、放置してしまうと常に足の裏に痛みを感じるようになります。足のアーチはさらに崩れ続け、足底筋や靭帯への負担も増加していくため、少し歩いただけで足が痛くなり、休憩が必要になってしまいます。足の変形も徐々に進行し、元の状態に戻すことがどんどん難しくなっていきます。
二次的な症状の発症
偏平足が進行すると、足のクッション機能が完全に失われ、歩行時の衝撃が直接膝や腰に伝わるようになります。その結果、膝痛や腰痛といった二次的な問題が発症してしまいます。また、足への体重のかかり方が偏ることで外反母趾や内反小趾などの骨の変形も併発しやすくなります。これらの骨変形が進行すると、保存療法では改善が難しく、手術が必要になるケースもあります。さらに、足首の不安定性が増すことで捻挫を繰り返したり、ふくらはぎの筋肉が過度に緊張してむくみや冷えも悪化していきます。
これらの症状が連鎖的に広がる前に、早期の適切な治療が重要です。
偏平足の改善方法

偏平足の症状を改善するためには、足のアーチを回復させ、下肢のアライメントを整えることが必要になります。
下肢アライメントの調整が基盤
偏平足の根本原因は、実は骨盤や下肢全体のアライメント異常にあることがほとんどです。骨盤の傾きやO脚・X脚などの下肢の歪みがあると、足への体重のかかり方が偏り、内側に過度な負荷がかかります。この状態ではいくら足のアーチを回復させようとしても、不適切な体重負荷により再び崩れてしまいます。
まず骨盤から股関節、膝、足首までの下肢アライメントを正常に整えることで、足への体重のかかり方が均等になり、アーチを支える筋肉や靭帯が本来の機能を発揮できる環境を整えます。
足のアーチの回復
下肢アライメントが整ったら、次に足のアーチ構造そのものにアプローチします。弱化した足底筋を活性化させ、崩れた内側縦アーチ、外側縦アーチ、横アーチを回復させていきます。足の骨格の位置関係を調整し、筋肉と靭帯が正しく機能するように導くことで、クッション機能と衝撃吸収能力が徐々に戻ってきます。
つまり、下肢のアライメントを整えて足への正しい荷重を取り戻し、その上で足のアーチ構造を回復させることで、偏平足を根本から改善することができるのです。
当院ではこのような解剖学的な関連性を踏まえた総合的なアプローチにより、症状の根本改善を行っております。
偏平足の改善に効果的な当院の施術メニューは?

偏平足の改善には、当院の「アナトミカル骨格矯正」と「フットリンパケア」が特に効果的です。
アナトミカル骨格矯正
骨盤や脊柱の歪みを取り除き、骨格のアライメントを整えることで姿勢を改善する施術です。偏平足の根本原因である骨盤の傾きやO脚・X脚などの下肢アライメント異常を調整し、足への体重のかかり方を正常に戻します。これにより、足のアーチにかかる過度な負担を軽減し、アーチが回復しやすい環境を整えます。
フットリンパケア
偏平足に対して直接的にアプローチする専門施術です。まず下肢の筋肉を丁寧に緩めることで、足への血流とリンパの流れを改善します。次に足関節だけでなく、リスフラン関節やショパール関節といった足部の細かな関節のアライメントを調整し、内側縦アーチ、外側縦アーチ、横アーチといった3つのアーチ構造を正しい位置に整えます。最後にオイルを使用したドレナージュで、むくみや疲労物質を流し、足の機能回復を促進します。
この2つの施術を組み合わせることで、全身のバランスと足のアーチ構造の両方にアプローチし、偏平足の症状を効果的に改善していきます。
施術を受けるとどう楽になるのか

痛みや疲労の軽減
下肢のアライメントが整い、足への体重のかかり方が均等になることで、足の裏にかかっていた過度な負担が軽減されます。足底筋や靭帯への負荷も減少し、歩行時や立ち仕事での足の裏の痛みが和らいでいきます。足のアーチが回復することで、クッション機能も戻り、足の疲れにくさを実感できるようになります。
歩行の改善
崩れていたアーチ構造が整うことで、足の推進力が戻り、歩行がスムーズになります。以前は少し歩いただけで休憩が必要だった状態から、長時間歩いても疲れにくくなります。足の安定性も向上するため、つまずきや捻挫のリスクも減少し、安心して歩けるようになります。
むくみの改善
オイルドレナージュにより下肢のリンパの流れが改善され、夕方になると感じていた足のむくみやだるさが軽減されます。血液循環も良くなるため、冷えの改善にもつながり、足全体が軽く感じられるようになります。
これらの改善により、日常生活での歩行や立ち仕事が楽になり、活動的な毎日を取り戻すことができます。
改善するために必要な施術頻度は?
偏平足の改善には、段階的なアプローチが重要です。当院では以下のような改善プロセスを考えています。
3か月:軽度変化期
アナトミカル骨格矯正とフットリンパケアにより、下肢のアライメントが整い始め、足のアーチ構造にも軽度の変化が現れる時期です。足の痛みや疲労感に改善の兆しが見え始めます。
6か月:症状改善期
足のアーチが徐々に回復し、足底筋や靭帯の機能も向上してくる時期です。足の痛みが明らかに軽減され、長時間の歩行も楽になってきます。むくみや疲労感も大幅に改善され、日常生活が快適になります。
12か月:脳定着期
正しい足のアーチ構造と歩行パターンが脳に定着し、症状の再発リスクが大幅に減少する時期です。足への正しい体重のかけ方が自然と身につき、偏平足の根本的な改善が完成します。
この過程を踏まえ、患者様の症状の程度や生活スタイルに合わせて、最適な通院頻度をご提案いたします。
しっかりと改善するためには、継続的なケアが重要になりますので、ご気軽にご相談ください。










